09年12月26日
本年の一文字

本年も残り少なくなってまいりました。当山の伝燈行事「空也踊躍念仏」もあと数日で結願となります。日々気ぜわしさが増してきております。
過日、本年の世相を表す漢字一文字が「新」とされました。
私にとっての一文字は「別」であったかもしれません。叔父が亡くなり、友人が亡くなり、お知り合いの娘さんが生後五ヶ月の赤ちゃんを残して去られました。その他にも急逝された方が多くおられました。
「愛別離苦」仏教で四苦八苦のうちの一つで、どんなに愛し大切に思っている人や物ともいずれは別れなければならない苦痛を表します。
この苦は全ての人が受け入れなければならないものです。
現実として自分自身がその様な事に多く巡り会わねばならない年齢に達したという事になりますが、受け入れ難い苦です。
人は苦より逃避をしようとしがちです。しかし、苦は逃げても逃げても形を変えても追いかけてきます。「人生悉皆苦」の教えの通り逃げずに解決のためにその原因を探求し努力をすること人生の醍醐味と思います。

来る年は皆様にとりまして良き年となることを心よりお祈り申し上げます。

付録 悲喜交々
先日近所の道を歩いていましたら、小学校の低学年の女の子が4人ほど道ばたで楽しそうににぎやかに遊んでいました。「○○ちゃん」と向かいの家に声をかけていました。すると一人の女の子が満面の笑みで出てきました。
どうやら皆で「縄跳び」をするつもりなのか縄跳びのロープを振り回しながら走ってきました。ところがロープを振り回しながらつまづいてしまいました。運の悪いことに縄跳びの持ち手のプラスチックの固まりのような堅そうなところが顔に当たってしまいました。私もそれを目撃したとたんに「痛―。」と独り言を言ってしまいました。
その子は満面の笑みが真っ赤な泣き顔に変わり泣き出しました。
それからが大変で回りの子供たちがその子のお母さんを呼びにいき、その声で近所奥さん方が飛び出してきて大騒ぎになりました。怪我になるほどではなかったのですが、その一部始終を見ていた大人は私だけでしたので説明をせざるおえなくなりました。その子のお母さんは私にお礼を言われるのですが、見ていただけでなにもしていないので大変心苦しく思いました。一件落着して帰りがけに「みんな気をつけて遊びなさい。」とだけ言うとみんなニコッとして「はいー。」と返事しました。でも大泣きした女の子のオデコだけはちょっと赤く腫れていました。

山主

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