10年8月22日
極楽の余り風

本年は大変な猛暑が続き熱中症の被害も多く異常な現象も散見いたします。
京都は8月22日頃には地蔵盆が市内各町内で行われます。京都では今でも各町内にお地蔵様がおられ、町内の人々は町内の安全と町内の子供達が元気に育つことを祈られます。私が子供の頃は年に一度の子供のお祭りの様で色々と子供達の喜ぶ出し物やふんだんにお菓子があり地蔵盆までの日にちを指折り数えたものでした。
ところが昨今は少子高齢化のために町内の子供の数が減ったり家族旅行に行かれたり塾が忙しいとか参加者も減り、お世話いただく大人も高齢者の方が多くて段々と昔の賑やかさは無くなってしまいました。
今年も路頭のお地蔵様の前でお勤めをいたしました。例年今頃には少々涼しい風も吹きますが今年は炎天下蒸し風呂の状態でのお勤めとなりました。
ところがしばらくするとどこからか涼しく冷たく感じる風が頬にあたりました。私が子供の頃真夏の暑い日に本堂でのお勤めの最中涼風が吹きました。お参りのお年寄り達が口々に「これは極楽の余り風やありがたいありがたい」と言われていた事を思い出しました。
今年は極楽も余った風が少ないのか地獄の熱風ばかりの日々でした。
でも「極楽の余り風」という表現が私は大好きです。今はほとんど死語になってしまったとおもいますが残って欲しい日本語です。

まだまだ猛暑が続く様です。お身体には十分気を付けていただきますようにお祈り申し上げます。

山主

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